可視総合光線療法とは・・・ 〜Light Therapy〜

地球上に届く太陽光は、紫外線、可視線、赤外線から成り立っています。古代の人々は、この太陽光が健康法や病気の治療に効果があることを経験的に知っていました。

そして今では太陽光には10万種類にものぼる波長の異なる光線が含まれており、健康保持や病気の治療に必須の働きをしていることが科学的に解明されつつあります。 この太陽光の く光線を利用した自然療法が、可視総合光線療法ということが出来ます。

太陽光と可視総合光線療法

太陽光(日光浴)不足の原因

  • 天候・季節に左右される
  • 時間が限られる
  • 場所が限られる
  • オゾン層の破壊で有害紫外線の害が懸念される

可視総合光線療法

紫外線・可視線・赤外線を含む連続光線=人工太陽
生体に対して太陽光と同じ働き

  • 天候・季節に左右されない
  • 昼夜時間を問わない
  • 屋内でできる
  • 有害紫外線を含まない

治療方法

財団法人 光線研究所で研究開発した治療用カーボン電極をアーク放電させる炭素弧光灯(カーボンアーク灯)を1基ないし複数基用いて、発行する光線と輻射温熱を生体に照射し有効利用する治療法である。

可視総合光線療法には、生体に備わっている自然治癒能力を賦活させるように働きかける作用、また多くの原因不明の難病に関与する異常となった免疫機能を調整する作用も期待される。

光線照射はからだの各部の素肌に直接行なう。
なお、光線照射法には「直接照射」と「間接照射」がある。

「間接照射」とは、全身的な治療を目的に患部以外の部位に行なう照射である。可視総合光線療法は、原則として間接照射を必ず行なった後に、患部や症状のある部位に照射を行なう。

「直接照射」とは、患部または症状の現れている部位に対する照射である。直接照射は集光器を使用し照射することが多い。

特に慢性的疾患や経過の長い症状は、直接照射のみでは有効な効果が期待できないことがある。


照射距離

”気持ちよく感じる”距離(約15cm以上)からの照射治療が最良である。単なる温熱治療ではないので、熱く感じるようでは効果が半減することがある。
”気持ちよく感じる”距離はいつも同じとは限らず、照射部位により、また同じ部位でも体調により感受性には違いがある。

治療姿勢

楽な姿勢で治療することが原則である。
通常は、臥位で治療を行なう。楽な姿勢であれば座位でもよい。